
2013年01月02日
政権運営の挫折の分析
年末年始にかけて、一段落したら読もうと買っていた何冊かの本に向き合っています。
今、その本の中の一冊、飯尾潤著「日本の統治構造」を読み終えたところです。この本では、民主党政権の3年3ヵ月が何だったのかを、
「なーんだ、そうだったのか」
ということを教えてくれました。
民主党が目指した政治主導というのは、まさにこの本のサブタイトルになっている、「官僚内閣制から議院内閣制」ということだったのでしょう。本を読みながら、小沢元幹事長が指揮した数々の取り組みもある意味、評価されてもいいのかもしれないと思い返しています。
例えば政策調査会の廃止による政府と党の政策一元化や陳情を一元化したこと等、官僚が担っていたことを政党あるいは議員が担うように変わった先には、明確な国民による負託とそれに責任を持つ体制となっていくのかもしれません。
もちろん単なる官から政治(家)へという単純さで解決しなかったことは、民主党の経験を見ればよくわかりますが、それらのことも指摘されています。
それにしてもこの本、初版が2007年7月25日で、民主党の政権交代前どころか第一次安倍内閣時点での著作でありながら、それ以降の自民党政権と民主党政権の挫折を言い当てています。これらの一連の政権の挫折はまさに新しい体制への移行期であり、その制度疲労への対策と議院内閣制への試みは、竹下内閣での政治改革から始まっているとのことであります。
そうであれば当然、安倍政権も向き合わざる問題であることは確かでしょう。その向き合い方に注目していきたいです。
これから政治家、政党が目指すべくことが何なのか明確に示されており、少し希望が見えてきます。
願わくは民主党再生に役立てて欲しいものです。
今、その本の中の一冊、飯尾潤著「日本の統治構造」を読み終えたところです。この本では、民主党政権の3年3ヵ月が何だったのかを、
「なーんだ、そうだったのか」
ということを教えてくれました。
民主党が目指した政治主導というのは、まさにこの本のサブタイトルになっている、「官僚内閣制から議院内閣制」ということだったのでしょう。本を読みながら、小沢元幹事長が指揮した数々の取り組みもある意味、評価されてもいいのかもしれないと思い返しています。
例えば政策調査会の廃止による政府と党の政策一元化や陳情を一元化したこと等、官僚が担っていたことを政党あるいは議員が担うように変わった先には、明確な国民による負託とそれに責任を持つ体制となっていくのかもしれません。
もちろん単なる官から政治(家)へという単純さで解決しなかったことは、民主党の経験を見ればよくわかりますが、それらのことも指摘されています。
それにしてもこの本、初版が2007年7月25日で、民主党の政権交代前どころか第一次安倍内閣時点での著作でありながら、それ以降の自民党政権と民主党政権の挫折を言い当てています。これらの一連の政権の挫折はまさに新しい体制への移行期であり、その制度疲労への対策と議院内閣制への試みは、竹下内閣での政治改革から始まっているとのことであります。
そうであれば当然、安倍政権も向き合わざる問題であることは確かでしょう。その向き合い方に注目していきたいです。
これから政治家、政党が目指すべくことが何なのか明確に示されており、少し希望が見えてきます。
願わくは民主党再生に役立てて欲しいものです。
Posted by 上里ただし at 22:52│Comments(0)