
2011年11月21日
沖縄科学技術大学院大開学へ

そんな私たちに対して、当時の党沖縄政策を担う方から、
「県連の意向を参考にしたい」
と告げられ、法案について研究を深めることになりました。一連の動きを省きますが、閣議決定された法案より、政府からの支援を大幅に受けられるよう修正意見を出したのが反映され、成立しました。党内でも慎重な意見が出されましたが、現行の沖縄振興計画内に創立しようとするならば、タイミング的にはずらすことができないということもあり、県連からも早期成立を働きかけたことを今でも思い出します。
式典に参加されたのは、ブレナー博士をはじめ著名な学者、県知事や国会議員をはじめとする政治家の皆さんをはじめ、レセプションには県内各界各層から出席されておりました。
その様子は県内のテレビ・新聞などで放送されており、皆さんの中でもご覧になった方もいらっしゃるでしょう。式典の華やかさが報道される一方、そこではあまり紹介されていなかった、マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉学長のチャールズ・ベスト博士のスピーチには感銘しました。
博士のスピーチには21世紀型の教育機関の在り方、とりわけ「頭脳循環」「頭脳統合」という動きに対する取組みへのとても刺激的な意見が盛り込まれれていました。日本語の仮訳があったので、分かりやすくてどれもお伝えしたいところですが、とりわけ印象的だった部分を紹介いたします。
知識の時代の研究系大学が啓発、統合、繁栄のために大きな力となることを述べた後に、
「21世紀の研究系大学は1国、1大陸、1地域のみで繁栄すべきではありません。あらゆる地域で、あらゆる人々のために発展し、良い仕事を広げてゆくべきなのです。」
20世紀に、世界の富や知識を集中させ、超大国となった、その原動力となった教育機関の博士がこのような発言をされることに感銘をしましたし、まさに、この沖縄でこそ広げることのできる研究、そしてこれらの知識が融合され、人類のためにその知識が活かされることがこの学園の使命であろうと感じました。
Posted by 上里ただし at 18:59│Comments(0)