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2011年07月23日

世界を代表する詩人

昨日、インターンの皆さんと一緒に沖縄県立図書館を訪れました。
私が県立図書館へ案内したのも、私が力を入れている分野という理由もありますが、県立図書館や関係者の皆さんに協力をいただいて創設された山之口獏文庫を見てもらいたかったからです。

山之口獏の詩は推敲に推敲を重ねて出来上がった作品で、その完成までの過程が分かるようになっています。県立図書館ではこの作業に携わった松下先生の講演会を開催します。私が案内を受けて手にしたチラシには、
「沖縄、日本を代表する詩人」
と紹介されていました。
この紹介はあまりにも控え目ではないかと思うのです。
私としては、山之口獏は「世界を代表する詩人」だと思っています。
世界を代表するという詩というのは、世界の誰がみても共感、感動するような作品であり、詩に思想が貫かれ、その作品は独創性があるということであり、山之口獏の詩は該当するでしょう。彼の代表的な作品である座蒲団を紹介します。

座蒲団

土の上には床がある
床の上には畳がある
畳の上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽といふ
楽の上にはなんにもないのであらうか
どうぞおしきなさいとすゝめられて
楽に坐つたさびしさよ
土の世界をはるかにみおろしてゐるやうに
住み馴れぬ世界がさびしいよ



県立図書館の職員から、少し控え目な書き方にしたというニュアンスを感じとりながら、次回からは「世界を代表する詩人」と表現して欲しいと要望しておきました。



Posted by 上里ただし at 17:00│Comments(0)
 
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