
2011年07月13日
亜熱帯の風景

今回の特集では、アジア地域の都市デザインをとりあげていて、そのなかでも庭園都市として知られるシンガポールの街づくりに紙面を割いています。まだじっくりと読んではおりませんが、昨年視察で訪れ、視察の合間の時間を利用して、街中を散歩したり、地下鉄で移動したりしました。歩きながら熱帯都市の美しさに感銘を受けたのを覚えています。熱帯気候は樹木の成長著しいのですが、よく剪定がされており、都市の風景や快適さを整えていることに配慮していることが分かりました。
シンガポールの都市空間づくりを全て真似することはできませんが、せめて街路樹だけでも整えることができれば沖縄の都市風景は一変するでしょう。
私自身、沖縄における道路で、緑のトンネルとなるよう植樹し、木陰を生み出していきたいと考えています。美しい都市風景の形成にも役立ち、さらに快適で、歩きやすくなるでしょう。そうした街になると、地元住民にとっても快適な空間となるだけでなく、観光客にとっても評価をされることでしょう。ですから、計画された街路樹の植樹と剪定は観光政策にもなります。沖縄をできるだけそんな空間に仕立てたいと常日頃から考えています。
さて、今、沖縄の街路樹の中でも沖縄を象徴するかのような、ひときわ鮮やかなホウオウボクの花が咲き誇っています。観光客の皆さんもおもわず車を降りて、写真をとっていました。
ホウホウボクは沖縄原産ではなく、マダカスカル原産ですが、沖縄の気候、風土、そして青空によく映える街路樹です。そういえば、シンガポールや香港でもホウオウボクは街路樹としてありましたので、熱帯、亜熱帯の気候や風景にマッチしています。
緑陰もつくる街路樹で私はもう少し計画的に植樹してもいいのではないかと思っています。
それにしても沖縄の街にはホウオウボクはよく似合います。
Posted by 上里ただし at 23:27│Comments(0)