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2011年02月10日

図書館の希望

私はこれまで県立図書館を市民に役に立つような施設となるよう、県議会で提言してきました。
提言するために、先進的な運営をしている図書館に足を運び、その運営も参考にしてきました。
昨年4月にお邪魔をした、鳥取県立図書館は、私が目標としたいと思えるような活動をしておりました。
鳥取県立図書館は、予算を使わずとも、市民に役に立つサービスを展開しており、全国的にも注目されています。
数ある取り組みの中でも、図書館長から紹介していただいたのは、図書館での調べ物(レファレンス)サービスを受けて、研究開発したものが実際に商品化された話です。
何度も図書館を通いつめて、図書館でのサービスを受けて、商品化した話をお聞きすると、図書館が単なる娯楽や趣味を深める場だけではなく、経済活動を支え、地域の産業活性化につなげる要素があることを改めて理解しました。
また、鳥取ですでに実施をした図書館で資料を活用しながらの求職支援事業等を参考にし、沖縄県立図書館でも実施をいたしました。利用者は少なく、その実施方法には工夫が必要であるものの、まずは沖縄での新たな取り組みも始まったところです。
ただ、鳥取の図書館運営費用は、図書館職員に聞くと必ずしも潤沢とは言えないものの、貴重な資料や参考図書を見るにつけ、沖縄と比較すると明らかに充実しています。どんなにいいサービスを展開しようにも、資料が充実していなければ、市民のニーズに応えられません。私は、そんなことを分かっていながらも、図書館関係者を鼓舞し、予算がなくても始められるサービスから手をつけようと提案してきました。しかし、あまりにも少ない資料費では、その意欲すら削がれるような状況であったかと推察しております。
少しでも資料費を充実させたいと思ってた矢先に、2月15日から開かれる沖縄県議会2月定例会において、平成22年補正予算において、県立図書館の既存設備等の更新を図り、沖縄県の「知の拠点」としての機能強化を図る事業等、合計約4億円が計上されることを知りました。
これは元鳥取県知事である片山総務大臣が中心となって、「住民生活に光をそそぐ交付金」が創設され、その交付金等を活用した事業となりそうです。
これまでの県立図書館運営費が平成22年度までは減少傾向でした。平成18年度が約1億3000万、平成19年度が約1億2000万、平成20年度が約1億700万、平成21年度は約1億2400万となったものの、実際の中身としては減額となっており、ここ数年減額が続いていた状況でした。
そんな中、補正予算で、年間予算の3倍強の図書館予算が計上されることになりました。新しい政権が誕生して創設された交付金ではありますが、それにしても、全県的に見ても図書館管理運営費が削減されている中で、このように増額されたことは、図書館関係者にとって見れば、希望が見出せるのではないかと思います。
今後は、こうした増額予算が本当に市民の役に立つような施設運営に使われ、市民が生活を送るなかで希望を見出せるような社会づくりに貢献していきたいものです。
私もずっと提言してきた図書館運営費用及び図書館資料費が増額されて、よかったと心から心から喜んでおります。



Posted by 上里ただし at 19:23│Comments(0)
 
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