
2010年05月18日
苦渋の決断
政治的な判断は、明快単純の場合もありますし、そうではない場合もあります。
そうではない判断を下す場合には、何かモヤモヤとして心が晴れることはありません。
今日の那覇港管理組合の副管理者の同意案件での表決に際しての対応はまさにそんな状況でした。
那覇港管理組合の副管理者が変わることになって、新たな人事案が提案されたのは先月のことでした。現在の副管理者の任期が切れることになるとは理解はしていたものの、また再任されるだろうし、再任していただかないとこの組織の運営が困難だろうと思い込んでいました。
私がそう思った理由には、この那覇港管理組合の運営が、今の常勤副管理者の経験と知識に依存するような態勢となっていることと、母体である沖縄県、那覇市、浦添市が人材育成などを含めた人事面での責任を十分とれていない実態があるからです。
しかし、自宅に送られてきた臨時議会招集の案内と同時に送られてきた資料には、新しい副管理者の人事案件が書かれていました。私だけでなく他の議員もおそらく「寝耳に水」であったでしょう。追いうちをかけるように新しい副管理者には国交省の職員ということでしたので、天下り人事ではないかと思ったのであります。
他の議員も同じ意見でこの人事案件には承認し難いという態度を示していました。私にとっては、ひょっとしたら国交省が人事を押し付けたのではないかと疑って見ていました。
結局、議員への十分な事前説明がされず、または抜本的な組織改革案の展望も持たない中での人事案件であることが分かってきたため、この案件は残念ながら不同意にすべきだと考えていました。今日の臨時議会が開会されるまでには、様々な方から同意を求めるお願いをされましたが、それでも不同意にすべきという考え方は変わりませんでした。
しかし、最後の最後で、これまでの那覇港管理組合の組織のあり方を変えなくてはならないという管理者の意思が明確になったため、それを良しとして賛成に回ろうと考えました。
私の態度は臨時議会の直前で変わったものの、同僚の民主党の議員の考え方は変わっていませんでした。
お互いの立場やそれぞれが持つこの組織のあるべき像は一致している訳ではありませんので、裁決が一致しなくても仕方がないと考えて会議に臨んだのでありましたむ私たち議員はそれぞれの母体から出ていて、たまたま同じ議場で顔を合わせている同じ党の仲間という立場でありますが、表決で対応が割れることは避けようという点で一致をし、今回の表決には退場という態度となりました。
結果としては、副管理者の人事は同意多数によって可決されましたが、今後は管理者が示した組織問題点を改善していくのを見守りますし、時には口を挟みたいと思います。
心は晴れませんが、より良い方向へ歩めるような態勢づくりに協力していきたいです。
そうではない判断を下す場合には、何かモヤモヤとして心が晴れることはありません。
今日の那覇港管理組合の副管理者の同意案件での表決に際しての対応はまさにそんな状況でした。
那覇港管理組合の副管理者が変わることになって、新たな人事案が提案されたのは先月のことでした。現在の副管理者の任期が切れることになるとは理解はしていたものの、また再任されるだろうし、再任していただかないとこの組織の運営が困難だろうと思い込んでいました。
私がそう思った理由には、この那覇港管理組合の運営が、今の常勤副管理者の経験と知識に依存するような態勢となっていることと、母体である沖縄県、那覇市、浦添市が人材育成などを含めた人事面での責任を十分とれていない実態があるからです。
しかし、自宅に送られてきた臨時議会招集の案内と同時に送られてきた資料には、新しい副管理者の人事案件が書かれていました。私だけでなく他の議員もおそらく「寝耳に水」であったでしょう。追いうちをかけるように新しい副管理者には国交省の職員ということでしたので、天下り人事ではないかと思ったのであります。
他の議員も同じ意見でこの人事案件には承認し難いという態度を示していました。私にとっては、ひょっとしたら国交省が人事を押し付けたのではないかと疑って見ていました。
結局、議員への十分な事前説明がされず、または抜本的な組織改革案の展望も持たない中での人事案件であることが分かってきたため、この案件は残念ながら不同意にすべきだと考えていました。今日の臨時議会が開会されるまでには、様々な方から同意を求めるお願いをされましたが、それでも不同意にすべきという考え方は変わりませんでした。
しかし、最後の最後で、これまでの那覇港管理組合の組織のあり方を変えなくてはならないという管理者の意思が明確になったため、それを良しとして賛成に回ろうと考えました。
私の態度は臨時議会の直前で変わったものの、同僚の民主党の議員の考え方は変わっていませんでした。
お互いの立場やそれぞれが持つこの組織のあるべき像は一致している訳ではありませんので、裁決が一致しなくても仕方がないと考えて会議に臨んだのでありましたむ私たち議員はそれぞれの母体から出ていて、たまたま同じ議場で顔を合わせている同じ党の仲間という立場でありますが、表決で対応が割れることは避けようという点で一致をし、今回の表決には退場という態度となりました。
結果としては、副管理者の人事は同意多数によって可決されましたが、今後は管理者が示した組織問題点を改善していくのを見守りますし、時には口を挟みたいと思います。
心は晴れませんが、より良い方向へ歩めるような態勢づくりに協力していきたいです。
Posted by 上里ただし at 23:21│Comments(0)