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2010年04月06日

図書館は何でもできる

「図書館は何でもできる」

鳥取県立図書館の視察では、そう実感させられました。
この図書館でのビジネス支援によって、ある商品が生み出されるなど、市民に役に立つ図書館を標榜するのにふさわしい成果を上げています。

何よりもホームページをご覧をいただけるとお分かりですが、利用者の視点でサービスを展開されています。私が先週の記事で「日本一」だと言ったのは、2006年11月、この図書館が第1回「Library of the year」に選ばれたことも一つの根拠です。この賞は、図書館関係の学者などで組織されるNPO法人知的資源イニシアティブで、図書館など知的資源である文化施設の活用のあり方などを提言している団体です。

このような「日本一」の賞を得たのは、当時の斉藤館長が「日本一の県立図書館」を目指したことに受賞の原動力となったでしょう。この斉藤館長は、2004年、沖縄県図書館協議会で講演をしたいただきました。その講演録を見るように、と図書館関係者にご推薦いただいたことで、拝見したことが私にとっての鳥取県立図書館との出会いです。6年前、斉藤館長がお話していただいた鳥取県立図書館の図書館運営にかける思いやサービスに、現在の沖縄県立図書館や県内の公共図書館が追いついていないということに歯がゆさを感じます。

あらかじめ鳥取県立図書館のサービスについては調べてきましたが、就労支援のために設置された「働く気持ち応援コーナー」、仕事に役に立つレファレンスブックコーナーの充実、日本一の蔵書数を誇る闘病記文庫とその開架棚の裏面にある医療情報コーナーなどは他の図書館の追随を許さないほどのサービスです。さらにどこでもやれそうでそれでもやっていないサービスとして、法律及び悩みごと相談に対応するための書籍やその位置そして関係機関を記載したA4サイズのパンフレットを館入口横に置いているなど、実際に訪れて説明を聞くと、いかに市民に役に立つ図書館であろうとしているかが分かります。

小さな工夫ではありますが、書棚の配置、見せ方なども参考になりました。

2時間という訪問時間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。
私は一人でこの図書館に来たことを悔やんでいます。もっと多くの方にこうした先進的な図書館を視察してもらいたいからです。
これから新任図書館長及び新任生涯学習課長を連れて、またこの図書館を訪れてみたいと思っています。また、この図書館の館長とスーパーライブラリアンの小林さんを沖縄に招待し、講演をしていただきたいものです。

県教育庁も学力テストナンバーワンの秋田県からの人事交流だけでなく、優秀な図書館司書を招いたり、逆に派遣するなどして図書館先進県に学ぶ環境を作るべきでしょう。
私も、図書館長の外部からの登用を訴えるだけでなく、図書館職員の意識を向上させるような仕掛けづくりも考えていきたいです。

(写真:図書館入口に置かれている法律と悩み相談のパンフレット。離婚相談のパンフレットがすでに品切れでした)




Posted by 上里ただし at 22:34│Comments(0)
 
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