
2010年03月21日
牛車に揺られて

のんびりとした風景と思いきや、何頭もの水牛がお客さんを載せており、大勢の観光客で賑わっていました。この島へ牛車に乗って訪れるのは、西表島観光の目玉になっているとのこと。
この島にはわずか数名の方が住んでいますが、かつては小学校があるほど人が住んでいたようです。
それが昭和44年、島を襲った台風によって島の建物が浸水、これを機に西表島へ集団移住したとのことです。
自然災害によって住民の生活が脅かされるという島が持つ宿命を感じてしまいました。
だから護岸整備等の公共事業を積極的に行うべきだと声高に主張するつもりはありませんが、こうした自然災害への備えをどう取るのかということを、政治は住民に対して発信し続けることは大事でしょう。
多くの観光客でにぎわうこの島では、猛威を振るう自然災害への備えと言ってもピンときません。
ただ、島に残されたかつての小学校の校門を眺めていると、政治が島へ配慮すべき最重要課題は自然災害への備えだということを気づかせてくれます。
「それは当たり前だろ!」
と島に住む皆さんから怒られそうなことを、島を訪れることによって体感しています。
(写真:水牛の牛車に乗って島へ渡っています)
Posted by 上里ただし at 22:20│Comments(0)