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2010年02月16日

普天間飛行場はどこへ

「上里さん、今日は私の替わりに野党代表者会議に出てくれないかな」

お昼すぎに会派代表の新垣安弘県議に頼まれました。新垣県議と親しい方の告別式に参列する時間帯が重なっており、やむを得ず代理出席の依頼をされました。会議の議題が重要なだけに、断れずに会議に出席することになりました。
会議のテーマは、米軍普天間飛行場の早期返還と県内移設に反対する意見書案の提出についてであります。ちなみに野党というのは、仲井真県政における野党会派で、分かりやすく言えば自民、公明以外の会派といっていいでしょう。

私は昨年12月の議会で、県民大会後の議会で意見書を提案し、可決すべきだと訴え、そのことを野党代表者会議に諮っていただきました。そのとき、国政野党となった自民党の沖縄県連が普天間飛行場の県外・国外を求めることを概ね決めた時期で、辺野古移設が争点となる名護市長選挙が終われば彼らが意見書に賛成できる環境となりそうなことから、少し待ってみようということになりました。

私は、
「自民党(沖縄県連)が本当に意見書に賛同するかどうか分からないし、名護市長選挙が仮に現職(当時)の市長が当選すれば全会一致で可決することはできないだろう」

と強く主張し、

「県民大会後の県議会で県民世論を後押しにして議会で賛同得られるだけでも意見書を可決すべきだ」

と言い続けていましたが、残念ながらそうはなりませんでした。私は県議会内においてこの問題を扱うとき、党利党略ではなく、県民意思をどうまとめるのが鍵だという思いでみています。

このときは全会一致でなくても可決をすべきだという立場でした。あの時点での全会派での全会一致は難しいという判断でした。ただ、あのときに提案をすればおそらく反対者は出ずに、議決に棄権する方が出るものの、議場では全会一致となったでしょう。

私は意見書提案は一回だけでなく、県議会で意見をまとめるために何回でも出してもいいと考えています。
そう考えたのも、徐々に県民意思を一つにする雰囲気を高めていこうとしたからです。

しかし、あのときのタイミングで自分自身と会派の主張を全面的に出さなかったのは、名護市長選挙後の全会一致の可決を他の会派の議員も期待しており、そのためのプロセスとしてここは無理をしなくてもいいだろうと判断したからであって、あくまでも目指しているのは全会一致だからです。

名護市長選挙の結果によって、辺野古沿岸案では駄目だという流れになり、全会一致へと導かれるのであろうと見ていました。

それが、県政与党会派から提案された文案にはある会派が離脱せざるを得ないような文言を差し挟まれていました。ある種、政治的な駆け引きをしようとする匂いがしています。匂いだけでなくそのことを明言して文言を差し込んだようです。県民意思を分断する動きであり、そこには同調はできません。

この意見書の文案や自民、公明会派へ調整に動いていただいた他の会派の代表者のご苦労には心から敬意を表しますが、それでもこれまで13年もこの問題について同じ立場で動いてきた方々の意思を考慮に入れるべきでしょう。

明後日、午前9時からもういちど野党代表者会議があります。持ち帰り検討する課題について意見を出し合うのですが、政治家ですから政治的駆け引きや選挙のことを考えることまでも否定はしませんが、このタイミングで全会一致で県民意思をまとめる努力を引き続きとっていきたいと思います。



Posted by 上里ただし at 23:22│Comments(0)
 
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