
2010年02月11日
無秩序な再開発

と聞いたのは、確か半年前のことです。この駐車場の前にできた食堂に入った際に、そのお店の方と会話した記憶があります。
「一部を駐車場にするんだろう」
とかすかに頭をよぎる程度で、誰が何のために設置する駐車場なのかを気も留めないでいました。そしたら、敷地の一部ではなくその全部を駐車スペースにするというのが最近分かったのです。
それも、この駐車場が那覇港管理組合が事業費約8000万円ほどかけて設置することも一昨日の那覇港管理組合議会の審議の中で明らかになったのであります。
この駐車場にはなんと100台以上の駐車スペースが確保されています。
この駐車場が、那覇のはずれにあれば、それほど目くじらを立てる必要もありませんが、一昨年開通した臨港道路一号線の起点と国道が交差する明治橋の交差点の付け根で、いわゆる一等地の場所ですから、なんたる非効率な土地利用だと思ったのです。
それもその駐車場の国道58号線を挟んだ真向かいでは、大型再開発が進む旭橋再開発が進み、さらに今朝の新聞で報じられていましたが、国道58号線の並びに位置する旧県立郷土劇場の跡地を地元放送局が入札し、新しいビルが立つ予定です。
この駐車場がある場所を基点にして、国道を100メートル進むときに、港の側から国道
58号線に面して新しい駐車場、道路、新しい高層ビルディング、道路、駐車場、そしてその駐車場に隣接している2階建ての琉球銀行ポート出張所、となんとも非連続で非効率な土地の活用のあり方だと思えるのです。
私は何も駐車場が必要ないと言っているのではありません。土地をもっと有効活用するべきだと言いたいので
す。那覇市内の再開発は本当に無秩序で無計画なのが目に付きます。目に付いて、
「あ、これって非効率だなー」
なんて思っているくらいならいいのですが、それらの費用は税金、つまり那覇市民が払ったお金で作られているのです。
例えば、私も関わっている那覇市おもろまち1丁目の旧那覇市役所建設予定地の開発。34階建ての高層マンション2棟建て、ホテル棟やら商業施設を誘致する再開発地域でありますが、その隣には3年前にオープンしたばかりの3階建ての水道庁舎があります。それも、この那覇港管理組合が建設した駐車場同様に一等地に平面の駐車場をだだっ広く設置をしているのであります。
このミスマッチ、アンバランス、そして非効率の再開発はまさに翁長市政の象徴のように思えてなりません。
しかし、反省すべきなのは昨年の那覇港管理組合議会の予算審議でこの駐車場建設予算を議論せずに、賛成してしまったことであり、今回の予算でも賛成して通してしまったことです。予算審議をもっとしっかりしなくてはならないとただただ反省するばかりです。
昨日、那覇港管理組合の議会は終わりましたが、次の議会と沖縄県議会2月議会では、こうした反省がないように予算を止めてでも慎重審議を尽くしていきたいと考えております。
Posted by 上里ただし at 23:35│Comments(0)