
2009年01月13日
誰のためのICチップ?

視察先は青島、上海、香港と大規模農場や市場、沖縄県産品の市場調査など盛り込まれており、そのための説明会が県議会でありました。
視察旅行に関する諸注意のなかで、ICチップ付きのパスポートがスキミングの危険にさらされていると説明がありました。スキミングとは、
他人のクレジットカードやキャッシュカードの磁気記録情報を不正に読み出してコピーを作成し、使用する犯罪行為。 「スキマー」と呼ばれるカード情報を読み取る装置を用いて情報
を複製する (特定非営利活動法人 日本情報安全管理協会 JILCoM ホームページより抜粋)
ことのようです。
以前でしたらパスポートの情報を不正に入手しようとするならば、パスポートそのものを奪うか盗むしか手段がありませんでした。しかし、ICチップ付きのパスポートになったことで、それ以外に少し離れた場所から電波によってスキミングが可能となったようです。ですから写真のイージスという商品のように、その情報を読み取られないような厚手のカバーが今売れているとのことでした。1260円の商品を私もその場で買うことにしました。
情報を入手するのに巧妙な手口を使う犯罪集団がいることに警戒しなければならないのですが、それにしても日本のパスポートなどはその集団にとってまるでカモのような代物になってはいないでしょうか。不正な入国を防ぐためにと取り入れたパスポートは、確かに管理者という国家にとって都合がいいかもしれませんが、個人にとっては非常にやっかいになってはいないかと危惧を抱いております。
先日、沖縄県でも実施されたICチップつきの運転免許証も同じように情報を簡単に複製されないか心配になってきました。それにしても情報化社会というものは一見便利なもののように思えましたが、なんだかその管理にお金と時間を費やすこととなっています。結局、こうしたICチップは複製される被害が増えればまたもとのパスポートに戻さざるを得ないと思うのですが、外務省の皆さんいかがでしょうか。
少しばかりの出費でしたが、情報化社会の個人の負担はこれからも増えていくだろうという気がいたしました。
Posted by 上里ただし at 18:00│Comments(0)