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2009年01月04日

偽メール事件から学ぶこと

今朝の新聞を見ると、永田寿康前衆議院議員が自殺をされたことが報じられていました。

驚くと同時に再起を期待していたので非常に残念でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。

永田前衆議院議員と言えば3年前の偽メール事件です。

前原民主党代表(当時)など幹部が相次いで辞任へと追い込まれるほど民主党にとっても日本の政界でも大きな影響を与えた事件でしょう。

事件の内容はあるメールを入手した、またはつかまされた永田衆議院議員が当時の小泉首相にその真偽を問うたところ、後にそれが偽メールであったことが発覚しました。

この偽メール事件の問題点は大きく三つあるかと思います。一つ目は、事実なら政権を追い込むような重大な情報であるのに証拠に信憑性があるかなど裏づけなどを永田氏本人が慎重に行わなかったこと、二つ目は、執行部や幹部がそれほど重大な問題をはらむ質疑へ事前にチェックできなかったこと、そして三つ目は、その証拠の裏づけもなく前原代表までもが小泉首相にその真偽を確かめる質問をしたことです。

ただ、そのことはいずれもこの偽メール事件へとつながった背景を述べたにすぎず、その総括や再発防止を盛り込んだ報告書が作成されたものの、それがどのように生かされたのかが知るすべもありません。本来ならこの事件の後に民主党ががらりと変わったと後世に伝えられるような機運が必要でした。

党の国会内での質問のあり方、そしてそのことを国会外でどのようにアピールしていくのか、またはその逆でいかに党へのダメージを少なくするのかということが事件前も事件後も体系的にとられていないのではないように思えます。そしてこの党に集う旗であり、党員が結束を図り政権獲得に向けた国民へのアピールの中心となるのが理念や政策なのです。

しかし、その政策の立案過程がまだまだ不透明だし、党の近代化や組織化も図れていないという気がします。

永田前衆議院が一人で偽メールの責任をとらされ、辞職をし、さらには自殺へと追い込まれたのも、こうした政党内でのシステムがないことに原因があったのでしょう。こうした悲劇を二度と繰り返さないためにも、また国民の声に耳を傾けその国民の願う社会を実現するためにも、党の更なる成長が必要だということを改めて感じました。



Posted by 上里ただし at 22:48│Comments(0)
 
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