
2008年07月25日
森の中での訴え

益田市は面積733.16平方キロメートルで、総面積の大半を林野が占めています。特に美都地域、匹見地域では90%近くを山林が占め、急峻な山々に囲まれています。(益田市役所ホームページより・一部改変)
その面積は沖縄本島の面積1204.41平方kmなので約六割になります。これほど大きな自治体となったのも4年前の合併とそれ以前からの合併によるものです。
今日はその中でも特にその面積の大きな旧匹見町、旧美都町(益田市匹見地域、美都地域)での街宣活動でした。匹見町は、島根県の西南域に位置する益田市の南東部、広島、山口に県境を接し、西中国山地に位置しています。総面積は300.08平方kmで、97%を山林で占めています。中国山脈を分水嶺とする町内の河川が集まって匹見川となり、高津川と合流し日本海へ流れています。標高も180mから1,346mと急峻な渓谷型の地域で、わずかな耕地と集落が点在しています。その反面、豊富な広葉樹林や水と緑と岩々が織りなす渓谷の美しい自然景観は、西中国山地国定公園内でも一段と輝き、近年「四季」に装いを変えて自然の観光や登山、釣りなどが人気を集めています。 (益田市匹見総合支所ホームページより一部改変)
先日ヤンバルの森では感じられなかった木々のマイナスイオンをたっぷり吸ってきました。日本有数の透明度のある匹見川。所々で釣りを楽しむ方がいました。車が進むと山の形が変わり、渓流も姿を変えていきます。沿道にはポツポツと人家がありますが、まとまった集落というものでもありません。それを過ぎると、また山が迫り、トンネルをくぐります。
マイナスイオンたっぷりの地域はほんのひとときだけ訪れる観光客には素敵な場所と映るかもしれません。ただそこで暮らすには生活に支障をきたすことがあるのだろうと想像してしまいました。
訪れた匹見町は年々人口が流出し、減少しているようです。それで合併と引き換えに町の発展を期待しました。結果的に上手くいかずむしろ「大」益田市になったことで、この地域への財政的措置が減ったとのことでした。合併した際、またはその後の市長の対応にこの地域の悲痛な叫びが届いていないようです。現市長に会ったこともありませんし、その見解を聞いたこともありませんが、関心が薄いのではないかと思うのです。
旧益田市中心地域出身で文部省出身、さらには御輿にかつがれて市長になった方にはこの地域の問題を我が事としてとらえられていないのでしょう。福原慎太郎候補も旧益田市中心出身ですが、益田市を立て直したいという一心から各地の状況をつぶさに見て回ったことからその実態をつかんでいます。この地域の皆さんが、新しい市長が旧匹見、旧美都に対してどのような姿勢をとるのか注目しているようです。だからこそ市長選への感心も高まっているようです。
今日は山あいの集落でスポット演説を行いましたが、家の中から出てきて私の話しに耳を傾けていただきました。
地域の皆さんの必死さが伝わってきたひとときでした。
Posted by 上里ただし at 23:43│Comments(0)