
2008年07月20日
緑の沖縄

だからと言って沖縄の森が本土より劣るということはありません。それなりのよさもあるのです。
「沖縄と言えば青い海、青い海と言えば沖縄」
と観光のイメージとして強く焼きつけているのかもしれませんが、緑の森も沖縄の魅力の一つでしょう。亜熱帯の森は簡単には人が近づける雰囲気を持っていません。それだけ自然の力が旺盛であるということなのでしょう。そうした自然を全て満喫するのは難しいかもしれませんが、ほんのひとときその自然の中ですごせる場所が、東村高江にあります。
山甌(やまがめ)というカフェですが、何から何まで手作りで周囲の環境に溶け込むようなつくりです。だからといって全て自然かというとそうでもなく、蚊よけのためか草を燻して煙をだしていました。そのにおいを嗅ぎながら息子と周辺を散策したりしました。
跳ねる距離が他のカエルよりもはるかに長いヤマガエルがいたり、大きな昆虫に出会うなど息子と私は大喜びでした。
こうした山深い地に米軍のヘリパッドが建設されようとしています。何でまた?と首をかしげるような土地ではありますが、ジャングル戦を想定した低空飛行訓練などが行われるのでしょう。静かな山も緑に覆われた自然もヘリパッド建設によって削られようとしています。
海を埋め立てる辺野古沖への米軍基地移設と違ってなかなか注目されないのはもどかしいです。まだまだ観光客、都市住民にとって緑の沖縄というものが浸透しきれていないのかもしれません。東村というとグリーンツーリズムに力を入れている自治体です。そうであれば尚更このヘリパッド建設には反対の姿勢を貫いてもよさそうです。
緑の沖縄の良さを再確認し、狭い沖縄でありながら自然が豊富なことを改めてきづかされました。再来週は県議会の経済労働委員会での林道視察が組まれています。林道の必要性も感じつつも自然の大切さをかみしめていきたいと思います。
Posted by 上里ただし at 23:25│Comments(0)