商品券から地域創生へ
昨晩、公民館サークルの皆さんとの懇親会後、ちょうど同じ方向で帰るCさんの歩きなお話を聞いていました。
Cさんはもうすでに現役引退中。
今はウォーキングやダンベル体操などの体力づくりに没頭されているとのこと。
少しほろ酔い気分のCさんに
「現役時代、何のお仕事されていたんですか?」
とお聞きすると、
「那覇市内で文具店と本屋さんをやっていた」
とのこと。近所の子どもたちが集まる店で奥さんもそこで働いていたそうです。
「でも、文具店や本屋というのは1日の儲けは2000円から3000円くらいだったよ」
「働いても働いてもそれほど儲けがないんだよなぁ。それが本土から進出してきた大手本屋さんが来るとウチにはお客がこない。だから店をしめたんだ」
かつて私の父も小さなとあるメーカーの家電ショップを営んでいましたが、
Cさんの思い出を聞くと、かつての父も同じような理由で事業を畳んでしまったことが、ダブってしまい切なくなりました。
そんなCさんのような方が全国各地にいて、商店街が廃れている中で、政府が旗を振ってプレミア付き商品券を配る(政府はそのプレミア分を地方に配分するという)地域創生はどこがどのように効果を及ぼすのでしょうか。
私はかなり疑問です。
もちろん消費が促されることによって製造、サービスなどが活況を呈することにもなるでしょう。
しかし、それはたったの一時でしょう。
さらに買物をするのも、大型スーパーであったり、製造も現地ではない場合もありますので効果は限定的でしょう。
ではどうすれば地域創生につながる事業になるのかと問われれば、それぞれの街に住んでいる皆さんのニーズに耳を傾けてみると答えがあるのかもしれません。
いずれにせよ地域創生に限って考えてみると、小規模での小売業に限定するとか、ある特定の分野(例えば飲食など)を対象にした方が効果が見えやすいのではないかと思うのですが、その辺りいかがでしょうか。
ということで、次の投稿で私なりのアイデアを披露してみます。