残すべき沖縄の戦後建築
久しぶりのブログ更新。
なかなか投稿する機会を作れずに滞っていましたが、これから私の活動について少しずつアップしていこうと思います。
今の県連事務所は国際通りから通りを二本ほど入った那覇市久茂地3丁目となります。
この界隈、戦後間もない頃に建てられたと思える二階建て木造住宅が今でも残っています。
沖縄中で目にする古民家の多くが一階平屋がほとんどですが、二階建ても戦前の辻や那覇の中心部で建てられていたようなので、伝統的建築とも言えるでしょう。
ただ、古民家と違って戦後の二階建ては当時の建築資材の関係からも老朽化が激しく、立て替えよりも取り壊しの運命をたどっているのもほとんどです。
先日、県連の斜め前にあった二階建て住宅も同様に取り壊され、棟続きであった住宅が今やポツンと残っているだけです。
那覇の街の景色が変わっていくようで淋しいですね。
こうした光景は年々続けられており、何年か前まで壷屋にあった二階建て旧デパート跡も取り壊されました。ずいぶん趣があって、残して欲しいと願っていましたが、残念ながら那覇市道拡張の折に取り壊されてしまいました。
木造住宅ではありませんが、那覇市には旧久茂地公民館のように保存すべきとの運動も盛んになりましたが、建築物をそのまま残すことは修繕や管理に費用がかさむという課題がクリアされず、結局、取り壊されてしまいました。
これら伝統的又は近代建築物として名高い作品は、取り壊す前に綿密な調査を行い、移築やジオラマなどで再現して残してみてもいいでしょう。
那覇市においてそれらの作業を行ったのかどうか分かりませんが、貴重な風景を残すという意味からも、過去の建築技法などを記録する上でも大事かと思うのですが、いかがでしょうか。