奄美産の黒糖
龍郷町役場前バス停から歩いて5分程度にある、奄美大島酒造をお邪魔しました。
国道58号線沿いに大きな焼酎ボトルが目印の酒造会社、4年前から奄美産黒糖にこだわって焼酎を作っているようです。この会社の焼酎製造期間は1月頃から3月頃のようで、残念ながら製造している様子を見ることができませんでした。ただ、大きな工場で、工場長から直接お話を聞けたことは幸いでした。
沖縄で在庫を抱えることとなった30キロのブロック型の黒糖がその原料となります。
3時間かけて蒸気で黒糖をとかす作業の話を聞いたとき、この黒糖には水分が含まれているとの説明に驚きました。
なぜなら、純黒糖と呼ばれるものを口にいれるとすぐにお茶を飲みたくなるくらいパサつく感じのある乾いた食べ物だからです。
ただ、サトウキビを絞って液体となったものを、調整し固形にしたわけですから、何らかの水分があってもおかしくないでしょう。その固形物から黒糖焼酎の旨みを作っているような感想を抱きました。
また、米麹も焼酎の原料となっており、その原材料は泡盛と同じタイ米だということも泡盛と共通しています。工場長に説明によると、昔は奄美でも泡盛を造っていて、その名残かもしれないとのこと。
黒糖焼酎に使う麹は白麹を使っていますが、黒麹を使うと、泡盛同様「パンチの効いた風味になる」とのことでした。
麹にも性格があるように思えました。
手間をかけて作り出す黒糖焼酎、その製造は奄美諸島しか許されておりません。
沖縄も黒糖を製造していることを考えると、沖縄でも黒糖を作れそうです。
ですから沖縄では黒糖を製造できませんが、固体から液体へと変化させる手法を用いて、ラム酒を製造できないか、沖縄県に対して検討を促してみます。
沖縄県産黒糖の多用途化の中でもかなり有望な分野だと思いますので、積極的に働きかけたいです。