観光道路

上里ただし

2010年11月13日 23:19

「道路の草が伸び放題でみっともない」「すぐになんとかすべきだ」
との声をいただいて、3ヶ月くらいになりますが、まだその声すべてに対応しきれておりません。
昨年の事業仕分けで直轄国道の維持管理費の一律カットを受けて、沖縄ではその予算が前年2.5億円に対し、今年度1.0億円で1.5億円の減少とり、除草作業が年3回から1回に減りました。
亜熱帯の街路樹も下草も成長が著しく、放っておくと見苦しくなります。
観光に力を入れる沖縄で、見苦しい光景が広がるのはマイナスです。国道58号線に象徴される直轄国道は、地元の生活に密着した道路であり、多くの観光客が利用する道路でもあります。とりわけ観光立県を掲げる我が県にとって、国道の街路樹整備が手薄になってはならないのです。
ですから魅力的な観光地づくりにするためにも街路樹の維持管理を徹底させるべきでしょう。
そのためにも、なんとか昨年並みの予算を確保する必要があるでしょう。
ただ、予算確保は一時的な措置であり、抜本的に解決を図る時機なのではないかと思うのです。
まずは、街路樹整備の目的を県民に示し、理解を得る必要があります。今、話題になっているのは国道ですが、県全体で考えるならば国道だけでなく市町村道路を含めて観光や風景づくりまで視野に入れるべきです。
街路樹整備を県経済への波及効果で考えるならば、県民に訴え、理解を求めるのは観光道路がいいのかもしれません。
今のところ細かな解決策はとして私が考えているのは、3点ほどあります。
まず、道路の低木、いわゆる下草を全て抜き去り地面でコンクリートを埋める作業が必要です。
次に、新設及び改良事業の際に、できるだけ街路樹を植えないかまたは既に植えられているものを抜くというやり方も徹底すべきてす。
最後に下草の除草なら地元住民の協力をもっと促すということです。
道路維持管理の課題は県民の関心もあることから、目に見えるような解決をしていきたいと思っています。