玄関の名前
沖縄の空の玄関口と言えば那覇空港です。空のという前ふりをなくしても国内外からの観光客が飛行機で来ている現実から、名実ともに沖縄の玄関口と言っていいでしょう。
一方、海の玄関口と言えば那覇港でしょう。今でも本土と沖縄を結ぶ航路がありますが、次第になくなっており、乗船客も減少しております。しかし、海外からの大型旅客船、クルーズ船などの寄航数は増えていますので、昨年完成した那覇港泊ふ頭8号岸壁がまさに玄関口となっています。
その玄関口にまだ通称名がついていません。この泊ふ頭8号岸壁という名前は行政用語で、市民からしても堅苦しいし無味乾燥なので親しみが湧きません。ですから、通称名をつけようではないかと今日開かれた那覇港管理組合議会でも提案しました。
実は昨年の暫定開始前にも、同じように公募で通称名をつけるべきではないかと提案したのですが、「検討する」との型通りの答えでした。検討状況の確認のため、再度質問しましたが、平成25年度に旅客ターミナルが完成した際に検討するとのことで、具体的にはなったものの、若干後退したような印象を受けました。
那覇港管理組合として通称名をつけるということにそれほど重視していないのでしょう。ただ、この岸壁に親しみを感じられるようにということや、この港湾施設にかける市民の思いからなじみやすい名前をつけたいのものです。
議会の質問でも、通称名をつけるべきだという提案でしたが、それが行政用語そのものを変えて正式名称とするのもいいでしょう。
海外の空港でたとえると、アメリカを代表するニューヨーク都市圏にある国際空港、ジョン・F・ケネディ空港やフランスのシャルル・ド・ゴール国際空港など、これまであった正式名称から人物名にその名称を変えています。また、東京国際空港を羽田空港といったり大阪国際空港を伊丹空港といったりするような地域名をつける方法もあります。
いずれにせよ、玄関にはそれと相応しい名称が必要です。
私が、この泊ふ頭の旅客船バースに名前をつけるのであれば、「琉球・サンセット・バース」「那覇若狭・バース」「ウエスト・リュウキュウ・バース(東シナ海に面しているというつもりです)」と考えていますが、これよりもっといい名前が出てくると期待しています。
観光地としての沖縄、那覇のイメージ戦略からも、施設整備終了を待たずに行政用語に変わる岸壁の名前をつけていただきたいものです。