じっと我慢で一致団結を
「県民を愚弄する気なのか」「今の政府は県民頭越しで許せない」
本日の予算特別委員会で、自民党所属議員の皆さんが口火を切れば、県政野党の皆さんも同じように政府の対応を批判する質問が続きました。
それも地元紙2紙の一面デカデカと辺野古沿岸への移設断念と県内移設模索という記事が出たその日の、基地対策を担う知事公室への質問日に当たりましたら、知事公室長は朝から質問の集中砲火を浴びたのであります。
もちろん政府与党である民主党にもその矛先が集まりました。
つい半年前には米軍普天間飛行場の辺野古沿岸案を推進してきた自民党所属議員の皆さんが、語気を荒くして県内移設反対を訴える姿を見て、
「政治は変わったんだなー」
と場違いなことを考えていました。
もちろん口汚いぼやきのようなヤジなどを聞くと、ムッとしましたがじっと我慢で一致団結をという気持ちで黙って質疑を聞いていました。
今日の質疑を聞いていると県民の怒りが一つになるような雰囲気を感じました。その雰囲気は県議会だけでなく、県民へと広がっているような空気すら漂っています。
今まで県内移設を容認してきた議員が180度も違う姿勢へと変わったのを非難したい気になりそうでしたが、それ以上に方針転換を図った議員の皆さんに、よくやったとエールを送りたい気分になりました。
もはやこの問題は政府対沖縄という構図か全国の世論対沖縄の世論という構図にもなっているのではないでしょうか。
それを裏付けるのも、つい先日発表された日経新聞の世論調査の内容です。普天間基地の移設先を国外・県外を支持する方は約43%、それに対して現行案及び県内移設を支持するのは約39%とほぼ意見は拮抗しています。沖縄での世論は8対2か9対1と圧倒的に県内移設反対の意見が大きいでしょう。
そういう状態だからこそ、政府の無策さや全国の共感が得られないことに対して怒りや憂いをぶつけるだけでなく、まずは沖縄は一つにまとまる必要があるのです。
それが私が県議会内で一貫して訴えてきた全会一致ということなのです。腰の重い県知事も政府に対して抗議の声を上げはじめ、県内移設反対を表明するのも時間の問題でしょう。
こういうときこそ、政府民主党の批判もぐっと飲み込んで、じっと我慢、そして一致団結を図り、政府の姿勢を質すべきでしょう。
私もその先頭に立って県民世論をまとめていきたいものです。