ウルトラマン出動

上里ただし

2010年02月21日 01:25

おもろまち一丁目の元那覇市役所建設予定地に強引に建てられようとしている超高層マンションを巡って、強力な助っ人がやってきました。
昨日、建設予定地のお隣にある那覇市厚生会館で住環境や景観について、基調講演や報告会が行われました。
ようやくこの運動が全国的な動きになるような雰囲気が感じられました。
住環境を考える会の知念徹治さんが、幼稚な考え方だとお断りをした上で、
「ウルトラマンが勢揃いしたときに感じた興奮を今、感じています」
とお話をされていたのが印象的でした。
知念さんが、怪獣たちに苦しめられている善良な市民を自分にたとえ、昨日集まった有識者の皆さんを怪獣をやっつける正義の味方のウルトラマンとなぞらえたのは、知念さんの置かれた状況から来る正直な気持ちを述べたのであろうと推察しています。

しかし、正義の味方のウルトラマンは知念さん自身でしょう。2006年の住民説明会から4年間、地域住民を巻き込んで先頭に立って運動を展開してきた行動力や精神力は、ウルトラマン並かそれ以上です。ただ、ウルトラマンの胸のカラータイマーが点滅するように、知念さんの奮闘ぶりも長く続けられるものでもありません。

こうなってくると、そろそろ怪獣をやっつける必殺技を出さなくてはならないでしょう。今日のシンポジウムでも「権力」や「政治力」という必殺技が話題になりました。その必殺技は知念さんが出すのではなく、私がその必殺技を出す掛け声か呪文を唱えることが求められています。

もちろんウルトラマンを動かす呪文というのはこの物語には設定されていませんので、私自身対応に苦慮していますが、それでもウルトラマンを動かさなくてはいけません。このときのウルトラマンはウルトラ父になるのか○○大臣になるのか分かりませんが、物語ではなく現実に落とし込んでいきたいと思います。