貫禄の質問
テレビの視聴者からヤジが飛んできそうな、野党自民党の質問でした。
実際、予算委員会のテレビ中継を一緒に見ていた山内末子県議から、激しいヤジが飛んでいました。
あえて評価をするならば、貫禄ある質問でした。野党自民党の質問者は、四人のうち三人は元閣僚、それも元と現役の幹事長と重量級が揃っていました。しかし、批判をすると迫力不足。野党として追及する気構えがなかったのは明らかです。もちろん政権の弱みであった普天間移設については、鳩山総理や関係閣僚は、なかなか明確な答えを出さなかったので、国民には分かりにくさが残ったのですが、質問の角度が一辺倒でしたので引き出せる答弁も同じような内容でした。
それよりも課題であるのは、質問者がまだ与党の意識で臨んでいたことでしょう。
すぐに頭を切り替えろと言われてもなかなか変えられないのだと思いますが、この意識の切り替わりがなければ自民党への期待は高まらないでしょう。
相手の党のことを心配するのは、皆さんには違和感を与えてしまうかもしれませんが、民主党の今後のことを考えても、「健全な野党」の存在感は必要でしょう。自民党がその期待に応えられるか、来年の通常国会が正念場となるでしょう。