クーラー設置のためにバイト
自分の家にクーラーを設置するためにバイトをする子どもたちがいたら、皆さんどう思いますか?
「えらいなー」「なんと家族思いな子どもだろう」
その子どもの行為を感心する方もいるかもしれません。でも、
「親は何をしているんだろう」「親がお金がないからといって子どもを働きに行かせるのか」
と考える方がまともなような気がします。
それもその親がとてもたくさんお金を持っていて、それもそのクーラーが家中にほったらかしにされているのに、それをせずに子どもたちにバイトをさせているなら、単なるいじめにしか思えません。
それとほぼ似たケース(とでも言っておきましょう)が、那覇市立泊小学校で起きていることです。
いつも楽しく拝見させていただいている玉那覇公子さんのブログで、自身の娘さんが通われている教室で、クーラー設置のため子どもたちが牛乳パックを集めていることが掲載されておりました。
早速、泊小学校に足を運び、急な訪問でしたが教頭先生が対応していただきました。
この泊小学校の二つの教室が現在クーラーが設置されてなくて、それが室温が30度近くなり、湿度が高くなり気分が悪くなる子どもたちがいること、またこの一つの教室では同じ市内の中学校の空き教室から不要となったクーラーが移設されることが決定されたことをお聞きしました。
しかし、まだ設置されていない教室では、昨年からクーラー設置に向けて子どもたちが空き缶を集めておりましたが、空き缶の買取価格が暴落したことから、牛乳パックに変えたとのこと。また寄附なども募り現在15000円程集めたようですが、設置費用が70万円かかるので、お金が集まるのはまだまだとのことです。
高温多湿であるこの沖縄では教室のクーラー設置は子どもたちの健康面やそれからくる授業への集中力が削がれることになるのです。また、クーラー未設置の教室の風通しがないことも問題に拍車をかけているのだと思うのです。
私は全ての学校で財政が厳しく、クーラーはぜいたく品で、生徒の懸命な努力で設置されるものとして全県で統一されているなら、子どもたちのいわゆるバイトというのは必要だと思うのです。しかし、学校の授業を受ける環境のためにはどの学校でも設置はされているものであるならば、ある特定の小学校だけは特別な努力をしなければならないのは納得できません。
折りしも平成21年度予算、補正予算とも過去最高でとりわけ学校の耐震化対策などの公共事業に厚く予算をかけているこの時期において、こうしたクーラー設置がされていないことはまさにおかしいとしか言わざるを得ません。
とにかく県議会の質問に入れました。
そもそも泊小学校のようにクーラーが未設置の教室が何箇所あるのか、70万円の設置費用の捻出になぜ2年もかけなくてはならないのか、空き教室などに設置されているクーラーを移設させることはできないのか、などなど質問してみたいと思います。